
アビスパ福岡は14日、例年通り、福岡市の筥崎宮で必勝祈願を行った。猛威を振るう新型コロナウイルスの第8波の影響を避けるために、チームからは長谷部茂利監督の他、前寛之、宮大樹、亀川諒史、佐藤凌我の4選手が参加。今シーズンの目標達成を祈願した。
6年ぶりの筥崎宮での必勝祈願になった亀川は「帰ってきたなという想いで改めて祈願させてもらった。ここから始まるんだという想い」とコメント。まずはフィジカルコンディションを戻して、24日から始まる宮崎キャンプで開幕に向けてチームとしてまとめ上げていくことになるが、「しっかりとした守備があって、そこからの攻守の切り替えの早い攻撃が今のアビスパの特長だが、そこに関しては自分自身の特長を出せるやり方なのかなというふうに思っている」と、再び戻って来た愛着のあるクラブの目標達成への意気込みを口にした。
なお、必勝祈願後の監督、選手コメントは以下の通り。

◎亀川諒史選手;
Q:いつ以来の筥崎宮での参拝になるのでしょうか?
「ここに在籍していた時以来なので6年振りですね」
Q:6年ぶりにアビスパの一員として必勝祈願を終えられて、今の気持ちはいかがですか?
「帰ってきたなという想いで改めて祈願させてもらいました。ここから始まるんだなという想いになっています」
Q:具体的にどのようなことを祈願されたのでしょうか?
「まずはチームとしての目標を達成するというところですね」
Q:1月7日にチームが指導しました。ここまでどのような練習を積めていますか?
「例年より長いシーズンオフだったので、今はしっかりと身体を戻すというところがメインになっているのではないかなと思います。まだ具体的な戦術というところはあまりやっていなくて、今も言った通り、個々のボールフィーリングやフィジカル面を戻しているところで、チームとしての戦術や詰めていかないといけないところというのは、これからキャンプも入ってくるので、そこでやっていくんじゃないかなと思っています」
Q:24日からキャンプが始まります。そこへ向けてはどのような形で練習を積んでいきたいとお考えでしょうか?
「キャンプでは練習試合が入ってくるので、そこまでにしっかりと自分のコンディションを上げていかないといけないので、今の段階で持っていけるピークを持っていかないといけないと思っています。まずはキャンプまでにフィーリングやフィジカルというところを戻しながら、キャンプでチームとしてこれからやっていくことを整理しながらというところです。開幕にベストを持っていけるようにやっていければと思っています」
Q:左SBとしての活躍が期待されています。得点力不足という課題がある中で、どのようにチームに貢献して、どのような形で得点に絡みたいとお考えでしょうか?
「まずはチームとして守備というところがあります。しっかりとした守備は間違いなくJ1の中でもやっていけるというデータが出ていると思いますし、その良さがこの2年間、J1に残留できたというところであると思っています。それにプラスアルファとして、やはりJ1で3年目というところで何かを積み上げていかないといけない、上積みしないといけないというところで、データ的に見てもそうですし、周りから見てもそうだと思いますが、攻撃というところは一つ今年の課題になってくるのかなというふうに思っています。その中で、個人としては福岡にいた3年間で1点も取れなかったというのは自分の中で心残りの部分でしたし、他のチームではサイドバックながら点を取れたというところで、得点というところで貢献できたらなというふうに思っています。さっきも言った通り、まずはしっかりとした守備があって、そこからの攻守の切り替えの早い攻撃が今のアビスパの特長なので、そこに関しては自分自身の特長を出せるやり方なのかなというふうにすごく思っていますし、しっかりと求められていることをやっていければ、攻撃というところでも一つ違う味が出せるんじゃないかなというふうに思っているので、そこはしっかりと自分が出る意義というところを求めながらやっていければなというふうに思っています」
◎前寛之選手;
Q:必勝祈願を終えての今の気持ちを教えてください。
「チームは既に指導していますが、昨年も必勝祈願に参加させてもらった時と同じように、ようやくシーズンが始まるなという想いになりました」
Q:どのようなことを祈願されたのでしょうか?
「チーム目標の達成と個人のところでの成長というところを祈願しました」
Q:個人のところの成長というのは、具体的にはどのようなことになりますでしょうか?
「やはり昨年よりも成長しないといけないですし、それは数字のところもそうですし、数字に見えないところでも、自分自身、去年を振り返って納得いくシーズンではなかったので、去年の自分を越せるようにというところです」
Q:チームが始動して1週間が経ちました。個人としても、チームとしても、ここまでにどのような練習が積めている状況でしょうか?
「コミュニケーションを多く取るようなトレーニングが多くありますし、それ以外では、今年1年間を戦う上で身体のベースを作らなければいけないので、走るトレーニングももちろんありますし、1年間しっかりと戦うための準備をしている段階だと思います」
Q:前選手はチームを引っ張る立場だと思います。新加入の選手たちはどのように映っていますか?
「やはり自分は年齢的にも引っ張っていく立場だと思いますし、選手は多く残っている方で、新加入選手は少ないですけれど、いち早く馴染むことが大事ですし、人見知りの選手もいるので、歓迎しながら、ワイワイしながらチームに溶け込んでいってもらうことをサポートしてあげたいです」
Q:人見知りの選手というと誰になるのでしょうか?
「紺ちゃん(紺野和也)はやっぱり人見知りだと思いますし、性格が優しいので、言いたいことを言えないようなシーンもあったりすると思うので、そういうところは2人でコミュニケーション取ったり、場面、状況を考えて接してあげたいなと思います」
Q:24日からキャンプが始まります。キャンプに向けてというところではいかがでしょうか?
「キャンプでトレーニングマッチが何試合かあると思いますし、キャンプに入れば開幕がもうすぐというところなのでギアも上がると思うので楽しみです。それまでにまだ少し時間があるので、しっかりと雁の巣で、キャンプに100%の状態で入れるように、怪我をしないように、しっかりと準備したいなと思っています」
◎宮大樹選手;
Q:2023シーズンの必勝祈願を終えた今の気持ちを聞かせてください。
「シーズンがいよいよ始まるなと気が引き締まった想いになりました」
Q:ちなみにどんなことを祈願されましたでしょうか?
「僕はこういう神社というか、お参りする時にあまり祈願するタイプではないので、ありがとうございますと、それだけ伝えさせてもらいました」
Q:杉山選手に代わって選手会長になられましが、その想いというものはどのようなものだったのでしょうか?
「特に何か思い立って気負っているという感じはないですけれども、みんなの意見をまとめてチームがさらに良くなるように、選手会長としてやっていければいいかなと思っています。選手会長になったことでやることは増えていますけれども、人間として成長できる部分も必ずあると思いますし、サッカーに活かせる部分もあるかなと思っているので、ワクワクしている気持ちもあります」
Q:チームが始動して1週間が経ちましたが、個人として、チームとして、ここまでにどのような練習が積めているのでしょうか?
「まずはコンディションのところを、みんなが徐々に、徐々に上げていっている段階で、身体の方も、メンタルの方も、非常に充実していますし、これからキャンプに向かっていくと思いますが、キャンプを通して戦術理解などをより深めていって、開幕戦に向けてやっていければいいかなと思います」
◎佐藤凌我選手;
Q:2023シーズンの必勝祈願を終えて率直にどんな気持ちでしょうか?
「本当に身が引き締まる想いです。チームを代表してここに来たので頑張らないといけないなと思います」
Q:どのようなことを祈願されましたか?
「もちろん、まずはチームの目標を達成することを一番に祈願しました。それにプラスして、個人的にしっかりと1年間活躍できるようにということでした」
Q:1年間活躍するというところで具体的な目標数値があれば教えてください。
「まずは怪我をしないことが一つ。あとはFWとして得点という結果でチームを勝たせられるようにとお願いしました」
Q:佐藤選手は福岡出身、東福岡出身ですが、筥崎宮というのはよく来られていたのでしょうか?
「そうですね。実家が少し遠いこともあって毎年ではなかったんですけれど、大学に入ってからは、帰省した時や年明けにお参りに来ていました」
Q:今年は新たにアビスパに加わりましたが、ここまでどのような練習が積めていますか?
「今は身体を起こす練習が多いので、そこに取り組んでいるということと、ポゼッションのところでチームメイトと多くコミュニケーションを取りながらボール回しを多くやっています」
Q:チームに溶け込めているという感触はありますか?
「本当にチームメイトのみなさんが温かく迎え入れてくれて、すごく話しかけてくれるので、うまく溶け込めているのかなと思います」
Q:誰と一番多くコミュニケーションを取っていらっしゃるのでしょうか?
「まだそんなに密には取っていないんですけれど、年下の選手はすごく話してくれますし、年齢に関係なく、本当にいろんな選手がロッカーでもグラウンドでも話しかけてくれています」
Q:24日からはキャンプが始まります。そこに向けての意気込みを聞かせてください。
「キャンプに向かって今は身体をどんどん上げている状態です。キャンプでおそらく練習試合もすると思うので、そこにベストな状態で臨めるように練習したいなと思います」
Q:佐藤選手にとってJ1は初挑戦です。どのようなイメージ持っていらっしゃいますか?
「本当にすべてにおいてレベルが一つ上がると思っています。スピードにしろ、質にしろ、当たりの部分もそうですけれど、そういったところで今まで通りでは通用しないと思っているので、もっともっと成長しながら1年間戦いたいです」
Q:改めて今季の目標を教えてください。
「本当に数字が大事なところだと思うので、2桁得点を大きな目標にして、1試合、1試合、1点、1点と積み重ねていけたらなと思います」
◎長谷部茂利監督
Q:2023シーズンの必勝祈願を終えて、いまどのようなお気持ちでしょうか?
「必勝できそうです。必ず勝てそうな、そんな気がします」
Q:具体的にどのようなことを祈願されたのでしょうか?
「まず選手たちが躍動するために、怪我のないように。準備がしっかりできるキャンプを通して作り上げて、発表の場であるリーグ戦、カップ戦での選手たちの躍動をお願いしました」
Q:チームが始動してから1週間ほど経ちました。ここまでどのような練習を積めていると感じていらっしゃいますか?
「手応えはありますが、たくさんのことをやっているわけではなく、まずコンディションを整えて、ハードなトレーニングをできるように、良いキャンプにできるように準備している段階です」
Q:監督の目から新加入の選手はどのように映っていらっしゃいいますか?
「思った通り楽しみな選手が良いプレーをしている、そういうふうに見えます」
Q:先日の新体制発表会では、リーグ戦は8位以上、カップ戦はベスト4以上の目標を立てていらっしゃいました。目標達成のためにチームとしてどのように戦っていくのか、そのためにどのようなキャンプにしていくのかを教えてください。
「これまで通り、アグレッシブに攻撃も守備も戦っていくということです。そのためには質と強度が高まらないと試合が成り立たない、目標を達成することはできないと思うので、それができるようにトレーニングしなくてはなりません。そのためにキャンプに向けて良い状態を作って、キャンプで多くのこと、質、強度を高くできるようにしていきたいなと思っています」
Q:今シーズンは例年と違った長いオフがありました。その辺りで、例えばメニューを変えたりとか、オフが長かったことの影響を感じられたりとか、そういったことはあったのでしょうか?
「いくつかのことを想定していました。コンディションも上がっていない、足りない選手もいるかなと思っていましたが、そうでもなく、ほとんどの選手が良い状態で年を明けていたようです。話を聞くとトレーニングはしていたようですね。なので、予定よりももう少し、1日、2日分ぐらい早めにコンディションを上げる、メニューそのものも少し強度を上げてできている、想定よりも少し良い状態です」
[中倉一志=取材・構成・写真]
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