Jリーグ・アビスパ福岡の情報をデイリーでお届けします

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【無料記事】テーマは「工夫・チャレンジ・協力」。サッカーボールが心を繋ぎ笑顔が溢れた90分間:【福岡少年院訪問レポート】



アビスパ福岡は16日、社会貢献活動の一環として福岡少年院を訪問してブラインドサッカー体験やミニゲームなどのふれあいイベントを実施。院生とともに笑い声が溢れる90分間を過ごした。

アビスパが少年院を訪問するのは昨年に続き2回目。法務省との縁があってアビスパから訪問を提案し、他地域でもJリーグクラブが訪問している実績もあり実現に至った。川森敬史代表取締役社長は次のように話す。
「市民クラブとして様々な形でホームタウン活動を行っているが、社会奉仕活動としてこうした部分でも協力させていただくことは大変ありがたいこと。一過性ではなくクラブの取り組みとして継続してやっていくということが大切で選手も協力してくれている。
サッカーはチームスポーツなので、人とのコミュニケーション、社会とのコミュニケーションをスポーツを通じて感じてもらい、今後の実生活のヒントになればということでサッカーとブラインドサッカーのプログラムを提供させていただいているが、最初は緊張していても、少しずつ声を出して身体を動かしてコミュニケーションを取ることで、90分のプログラムが終わるころには一体感が生まれていくことを見ると、やはりスポーツの持つ力はすごいなと感じている」

この日のイベントには、湯澤聖人、中村駿の両選手と、藤井潤スクールチーフをはじめとするスクールコーチ4名の他、川森敬史代表取締役社長、佐伯道郎育成普及部長、そしてブラインドサッカーからは児島大介選手(ラッキーストライカーズ福岡)が参加。90分間にわたってサッカーを楽しんだ。

前半部分はブラインドサッカーイベント。児島選手の鮮やかなプレーに歓声を挙げる院生たち。そしてアイマスクを付けてブラインドサッカーを体験した。テーマは「工夫・チャレンジ・協力」。藤井スクールチーフが出す課題を解決するためにチームごとにアイデアを出し合う。身体をふれあい、あるいは声を出してコミュニケーションを図り、それぞれの方法で与えられた課題を解決していく。後半部分は湯澤、中村両選手が加わってのミニゲーム。そして、時間が経つにつれて仲間の声が大きくなり、笑い声がグランドに響くようになっていく。

そんな90分間のプログラムはあっという間。最後の挨拶で「楽しい時間だった。最初は知らない者同士がボールを追うことで足が速いとか、上手いなとか、利き足がどっちだとか、いろんなことが分かってくる。今年何が楽しかったかと聞かれたら今日が一番楽しかったと素直に言える」と話したのは湯澤選手。中村選手は「好きなサッカーをしていても辛いことはある。なんでこんなことをしなければいけないのかと思うこともある。けれども自分に言い聞かせて取り組んでいくことで、それが必要なことだったと思える時が来る。いろんなことがあっても、それに立ち向かっていってほしい」と話した。

そして児島選手は「生まれつきの病気で目が不自由な自分はスポーツに興味はなく動くのが苦手だったが、20歳の時にブラインドサッカーと出会って目が不自由でもサッカーができるようになった。うまくいかないことはたくさんあるけれども、昨日よりも今日、少しでもうまくなれると嬉しくなる。みんなも興味が持てるものを見つけてほしい」と院生にエールを送った。

院生にとって、そして参加した選手、スタッフにとっても、お互いに力を分け合った90分間。貴重で有意義な時間になったことは全員の笑顔が物語っていた。

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◎中村駿選手;
「本当楽しかったです。若い年代の子とサッカーをすると、自分がサッカーを始めた時の気持ちというか楽しいという感情がすごく出てくるので、それを忘れたらいけないなというふうに思いました。中にはプロサッカー選手を目指していたという子もいて、そういうことを聞くと、それを叶えた身として自分たちももっとやらなければいけないことがあると感じました」

◎湯澤聖人選手;
「サッカーが持つ力、スポーツが持つ力はすごいなというのは、院生たちの話を聞きながら、一緒にサッカーをやりながら感じました。ピッチの中では年齢も何も関係ないなというふうに思ったし、普通に楽しいなと思ったし、どんな状況に置かれても、点を取って楽しいとか、点を取られて悔しいみたいなところがいいなというふうに思いました。多分、自分は何かを与えないといけない立場にいると思うので、何かを見せられるように頑張らないといけないというのを改めて感じました」

◎児島大介選手(ラッキーストライカーズ福岡);
「見えていない分、パスを繋ぐことやゴールをするには難しい部分はたくさんありますし、できるようになるまで何度も壁にぶつかると思うんですけれども、そういう中でも、日々、努力しながら、もがきながら前進していかないといけないので、そういう部分ではブラインドサッカーと通じるものがあるのかなと思います。そういうことが伝わったら嬉しいですね」

◎藤井潤スクールチーフ;
「今年で2回目の訪問になりますが、スポーツの持っている力はすごいなというのを感じています。院生たちは自分たちをどう表現していいのか、どこまで自分を出していいのかというのを探りながら参加していたと思うんですけれど、スポーツを通じて一瞬で笑顔が出たり、声とか感情が自然と出るといったところは、すごく心の健康にもいいと思いますし、本当にスポーツの持つ力はすごいなと思います。また、プロとして、競技として上を目指すということもありますが、「Jリーグ100年構想」というものがある中で、Jクラブが果たす役割として、それぞれの置かれた状況によって楽しめるスポーツ、生涯スポーツとして一つひとつのプレーを楽しむことができるという環境をいかに作れるかというのも僕たちが持つ役割です。トップチームの選手としてできること、アカデミー年代の育成に関わる僕たちとしてできること、そういったことを地域にどんどん還元していって人と町がそれで発展していく、そういった役割をこれからも果たしていけたらなと思います。同時に、自分もこういう場所に来ることができて成長できたなと思うので、また1年いろんな経験をして、来年はもっと良い体験会ができるように頑張ります」

[中倉一志=取材・文・写真]
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