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【無料記事】【武丸の目】悔しい敗戦も次への糧。新たなチャレンジに必要不可欠な戦う姿勢とチームとしての絵の共有



2022プレナスなでしこリーグ2部 第14節
2022年7月3日 15:00キックオフ
会場:駅前不動産スタジアム/436人
結果:福岡J・アンクラス 0-1 静岡SSUボニータ
得点:[静岡]土屋佑津季(23分)

この試合のキックオフは15時。梅雨が明けた駅前不動産スタジアムには心地よい風は吹いていたが、蒸し暑さは健在。それを見越した河島監督は90分間、ハイプレスを仕掛け続けるのは難しいと判断し、「リトリートまでは行かず、多少引き込みながら3ラインをコントロールして、前向きにセンターバックやボランチが奪ってミドルカウンターを打つ」。前節からの2週間の時間を使って、チームとして新たな戦術を準備していた。

しかし、狙い通りにはいかなかった。各選手のタスクが整理され、適切なポジショニングと的確な長短のパスを見せる2位と好調な静岡SSUボニータの前にボランチの強度が足りなかったことに加え、2列目のプレスバックが遅れたことで狙いとしていた中央でのボール奪取ができず。一瞬の隙を突かれ、23分に先制点を献上してしまう。

このままでは終われないアンクラスは、後半開始から、田頭陽子、柳田詩織、藤亜由美、奥田真歩の4人を同時にピッチに送り込んで流れを変えに行く。3-4-2-1の布陣を敷く相手の両WBへのチェックを強めてパスコースを制限。狙いとしていた形で少しずつボールを奪い、アグレッシブなパワーも加えながらボールを前に運ぼうとしたが、「私にボールが入った後の次、その次がまだ見えない」と田頭が言うように4-2-3-1の1トップに入る田頭にボールが入った後のサポートが遅れ、良い形でアタッキングサードに侵入できる回数は少なかった。チャンスになりかけた場面でもパスの精度が足りずに良い形でシュートを打てない。終わってみれば、シュート数は後半わずかに2本。決定機をほぼ作ることができずに0-1で敗れた。

だが、前を向くしかない。現状を嘆いていてもしょうがない。長いリーグ戦の中でしっかりと課題に向き合い、修正できるのが強いチーム。そのために「まずは戦う姿勢を示すこと」と守備の要、センターバックの成合瞳は言う。目の前の相手に負けない。その意識が球際の激しさ、切り替えの早さを生むし、その意識があることで技術の向上へもつながる。

そして、チームの「絵」を合わせること。守備も攻撃もそれは同じ。いつ、どうやってプレスを仕掛け、ボールを奪い、狙いとするビルドアップでゴールに迫るのか。チームとしてやるべきことを戦況に合わせてピッチ上の11人が即座に共有して、プレーで体現することが今の課題だ。

苦しい戦いが続くが、チームの軸をぶらさずにコツコツと積み上げた先に勝利はあるし、チームとしての成長もある。試合後、「もっとできたのに」と悔しさを滲ませる選手に対して、スタジアムに集ったサポーターからは「次は頼むよ」。「次はもっと楽しいプレーを見せて」。そんな想いが詰まった大きな温かい拍手が送られた。

「まだ戦いは続くので、できればまた会場に来ていただいて一緒に戦ってもらいたいです」。柳田詩織はサポーターに向けてこう語った。アンクラスの挑戦はまだまだこれからも続いていく。温かく見守っていきたい。

[武丸善章=取材・文・写真]
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