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【無料記事】【武丸の目】なでしこリーグ観戦記:今シーズン2度目の連勝に導いた堅守。統一され始めた「リスク」の考え方



2022プレナスなでしこリーグ2部第12節
2022年6月12日(日)12:00キックオフ
会場:小郡市陸上競技場/138人
結果:福岡J・アンクラス 1-0 ノルディーア北海道
得点:[福岡AN]柳田詩織(73分)

上手くいっていない。前半は明らかだった。福岡J・アンクラスの4-2-3-1に対し、相手のノルディーア北海道は3-1-5-1のシステムを採用。そのミスマッチを活かしたのはノルディーア北海道だった。サイドで優位性を作り出し、流動的なポジショニングでボールを動かす。福岡J・アンクラスのスライドが間に合わない。上手くフリーの選手を作り出され、中央の高さを活かすクロスを中心とした攻撃で、16分から約5分間で4度の決定機にさらされる。

だが、慌てることはなかった。「クロスが入ってくることは分かっていて、クロスに対しての準備、ミドルシュートをしっかり抑えていけばいいと話していた」と河島監督は冷静に見ていた。危険なゾーンに侵入されても全員が身体を張り、相手に気持ち良くシュートを打たせない。21分の鋭いミドルシュートもGK朝山美帆がビックセーブ。苦しい時間帯も粘り強く無失点で凌いだ。

後半は形成逆転。ボールホルダーへのチェックを強めて、より前に、前に出る福岡J・アンクラスが良い形でボールを奪い、狙いとする形でボールを動かし始める。「チャンスはいっぱいあった」。試合後、ヒロインの柳田詩織が語るように、決勝点が生まれるのは時間の問題だった。

73分、左サイドハーフの小山莉奈がハーフウェイライン付近で後ろ向きにボールを受け、さらりと相手のマークを剥がす。前を向く。見えたのは相手最終ラインの背後のスペース。そこに正確なパスが通った。右サイドハーフの柳田詩織が走る。正確なトラップで相手DFを置き去りにする。GKと1対1。ドリブルで冷静にシュートコースを作り、ゴール右隅に流し込んだ。途中出場の背番号14は右手を天に掲げ、笑顔で歓喜の瞬間を仲間と分かち合った。

前半を無失点で終えたからこそ掴みとれた勝利。筆者の感覚としてはこうだ。これで今シーズン2度目の連勝となったが、それは2試合連続の無失点によるもの。その要因について、河島監督も柳田詩織も「リスクを冒す場面と冒さない場面がはっきりしたことが大きい」と口をそろえて言う。ハイプレスを駆使しながらショートカウンターを狙いつつ、低い位置から丁寧なビルドアップで攻撃を組み立てるサッカーを志向する福岡J・アンクラス。ここは勇気をもってパスをつなぐ、ここは無理してつながずにクリアしてリセットする。チームの意思が明確に統一でき始めたことで自分たちの守備を難しくする嫌なボールの失い方が減るようになった。だからこそ、仮にピンチを招いても陣形が大きく崩れることない。身体を張って守れる場所に必ず誰かがいる。そうやって失点が減り、少しずつ勝利が積み重なるようになってきた。

第12節を終えて4勝2分6敗の5位に位置する福岡J・アンクラス。残り6節。目標のなでしこリーグ1部昇格に向けては勝ち続けるしかない。次節は3位の大和シルフィードとの対戦。勝点差は6あるが、この試合に勝利すれば勝点差を3に縮めることができる。今シーズン初の3連勝へ、アウェイでの難しい戦いとなるが、アンクラスらしいサッカーでより上を目指してほしい。

[武丸善章=取材・文・写真]
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