
アビスパ福岡は13日、2021シーズンに向けて始動した。この日ピッチで顔を合わせたのは外国籍選手を除く19人。昨年同様にスタンドでカメラを構える報道陣に向かって整列。選手を代表して前寛之が挨拶をして、いよいよ新しいチームが活動を開始した。
「晴れ晴れしい気持ちで迎えた」。長谷部茂利監督の言葉に象徴されるように、集まって来た選手たちの表情には、シーズンオフを終えてまたサッカーができる喜びと、J1の舞台で勝負できる喜びが溢れ、新しいチャレンジに向けての意欲が感じられる。約45分のミーティングを終えて、真っ先にピッチに顔を出したのはC大阪から期限付き移籍で加入した永石拓海。それもレギュラーポジションを取るという意欲の表れだろう。
練習の始まりは全員そろってのジョギングから、今年も田邉草民が楽しそうに先頭を走る。新加入の選手も含めて、言葉を交わしながら、時に笑顔を交えてジョギングする姿にリラックスして練習に入りたことが分かる。そして身体を入念にほぐした後は、グループに分かれてのパス回しが始まる。どこからともなく声があがると、それがあちこちへ広がり、やがて大きな声が雁の巣球技場に響きだす。
最後は再び、ゆっくりとしたペースでのジョギング。そして約1時間半にわたった初日のトレーニングが終了した。
「雰囲気自体はすごく良かったと思う。和気あいあいと、どういった選手かということを話し合いながらやれた。サッカー選手は意外と人見知りの選手が多く、ボールがあってこそ深く選手を知ることができるので、ボールを触ってから笑顔が増えた」と話すのは前寛之。長谷部監督も「非常に良かった。新加入の選手たちもリラックスして初日を迎えられた」と口にする。
今シーズンの目標は「リーグ戦10位以上、勝点50、ルヴァンカップベスト4以上」。アビスパの新たなチャレンジが始まった。
[中倉一志=取材・文・写真]
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