
2020明治安田生命J2リーグ 第40節
日時:2020年12月13日(日)14:02キックオフ
会場:ベスト電器スタジアム/7,182人
結果:アビスパ福岡 2-0 京都サンガF.C.
得点:[福岡]サロモンソン(63分)、遠野大弥(65分)
◎川﨑颯太選手(京都);
Q:今日の試合は、なかなか前線にボールを運ぶの苦しんだ試合でした。福岡の守備に対して、どのように感じていらっしゃいますか?
「まずは、スイッチの入れ方とか、福岡の守備も素晴らしかったと思います。それでも僕自身、フリーで受けるところとか、ターンできるところとかがあったにも拘わらず、僕自身が福岡の圧というか、ホームの圧というか、そういうものに負けてしまって、自分自身、全然、前への推進力を出せなかったことが、正直、反省点だと思っています」
Q:今シーズンは、サンガはアウェイの試合でなかなか結果が出ていません。相手のホームの雰囲気というか、プレッシャーというものを、かなり今日は感じていらっしゃいましたか?
「僕自身、まだ1年目で本当に不慣れなことが多くて、正直それも、あまり良く自分の中で消化しきれていないんですけれども、やはりアウェイになると、相手の方が盛り上がってきたりとか、相手のサポーターが盛り上がってきたりとか、そういうところで自分たちよりも相手の方が、パワーが出てる感を少し感じていますけれども、それでも自分自身がそれを跳ね返さなければいけないのに、そのようなエネルギーを持っていなかったというのが反省点ですね」
Q:残りホーム2試合に向けて、どのような意気込みを持っていらっしゃいますか?
「僕自身、もっと自分をレベルアップさせていかないといけないと痛感させられた試合だったので、もっと京都に帰ってから、残りは本当に短い期間ですけれども、少しでも成長して、その成長した姿をピッチで見せたいですし、もっともっと成長していかなければいけないと思うので、あと2試合を大切にしていきたいなと思っています」
Q:特に前半、川﨑選手だけに限らず、チームとしてかなり重心が後ろになっていて、これまでにないくらいになっていたと思いますが、それで奪ってから、なかなか前が遠くて、ミスが出てという現象になっていたと思います。あの辺り、チームの中でどういうふうに声をかけて、修正していこうということだったのでしょうか?
「その声も、多分、今までに比べたら少ないくらい相手に飲まれていたのではないかなというのが一つと、自分たちが、自分のポジションはちゃんと仕事をするけれど、結局、他の人を助けられなかったり、他の人のために裏に走っている人が何人いたのかと言われたらいない。そういうところで、自分たちがもっとチームのために戦うであったりとか、失点した時でも『もっと行こうよ』みたいな声が、いつもだったら出ていると思うんですけれども、そういうのも相手に飲まれたのか、諦めたのか分からないですけれども、結局、そういう声が出なくなってしまったことが、本当に反省点だと思います。京都のJ1昇格の可能性がなくなったとしても、そういうところで諦めずに戦うとか、相手に1点取られたら2点取りに行くという気持ちをもっと見せるとかは、サッカー選手としての義務だと思うし、そういうところを見せられなかったというのは、情けないですし、本当にファンの方に申し訳ないという気持ちがあります」
◎上夷克典選手(京都);
Q:先発は久しぶりでした。上位相手にどういう意識で入ろうと考えていたのでしょうか?
「少なからずモチベーションは相手の方が上というのは分かっていたんですけれども、雰囲気に飲まれたなという印象ですね。それを跳ね返せなかったというのは、自分としての、チームとしての課題だと思うので、次から、そういったことのないように、気を引き締めてやっていきたいと思います」
Q:上夷選手個人としては、入りのところから、カバーリングであったり、大事なところで良さは最初は出せていたと思います。ただ、チーム全体の重心が後ろになっていて、ボールを奪ってからも攻撃の形を作れなくてという悪循環にはまっていた感じを受けました。前半から、これはちょっと厳しいなという感覚でやられていたのでしょうか?
「そうですね。前半は特に相手の勢いに飲まれていた状況で、前と後ろの守備の意識というのが、ちょっと合っていなかったなと中で感じました。飲水タイムを挟んで、途中から上手く改善したつもりではあるんですけれども、前と後ろの守備の意識というのが合っていなかったことはありました」
Q:それでも後半の途中まで、福岡に対してアウェイで0-0でという形は、そんなに悪くない流れだったと思います。ただ、1失点目の後、上夷選手のパスミスからになってしまいましたけれども、簡単に失点してしまって、WBも戻り切れずというところで、ちょっと2失点目の形が良くなかったというか、がっくりくる感じになってしまったと思います。あの辺りは、今振り返ると、どういう形でプレーすべきだったと思いますか?
「守り方ということですか?」
Q:守り方というか、ちょっとなんか中途半端になっていた感じがするんですね。一気に取り返しに行くのか、ゲームを落ち着かせるのかというところで。
「1失点した後に、確実にみんなの雰囲気が落ちたというのは僕自身は感づいていました。僕のミスから失点したんですけれども、ウタカの背後にいいボールを蹴ろうとしたんですけれども、そういう僕の技術ミスで2失点目を食らってしまいました。もしあそこで2失点目を食らわなければ、同点に持っていけたかもしれないし、逆転できたかもしれないし、本当にあの2失点目はいらない失点だったなというのは、僕自身感じています」
Q:前と後ろの守備の意識が合っていなかったというお話がありましたが、もう少し、その辺り教えていただけますか?
「前線は前から行きたい、けれど後ろは相手もいるので前から行けないというのがあって、そのすれ違いでギャップを使われたり、背後を使われたり、というシーンが多かったと思います」
Q:戦前のチームの戦い方の方針としては、しっかり受けて、ブロックを作ってというようなイメージだったのでしょうか?
「いや、前からプレッシャーをかけるという戦術はあったんですけれども、やはり前からかけられなかった時に、チーム全体として、ライン、ブロックをしっかりと作って、チーム全体で守って、全員で攻撃すれば、もっと選手同士の距離感も良くなって、奪ったあとも距離感が近いので打開もできて、いい攻撃につなげられるんじゃないかなというふうには思っていました」
Q:その辺りを踏まえて、残り2試合に向けての改善点について教えてください。
「まず失点をしないことを僕自身は一番に考えて、チームのために何ができるのかを、一人ひとりが、自分の役割をまっとうすれば、おのずと勝利が近づいてくるのかなとは思います」。
[中倉一志=取材・構成・写真]
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