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変わらぬ光景の中に見えるもの


【中倉一志=取材・文・写真】
26日、例年以上に冷たい空気に包まれていた雁の巣球技場にも、ようやく春がやってきた。凍えながら取材をしていた先週が嘘のように温かな空気が体を包む。季節の変わり目を感じながら改めて振り返れば、開幕したばかりと思っていたJリーグも4試合を消化。納得できる勝利もあり、手応えを掴んだ試合もあり、そして、反省しなければならない試合もあった。そのひとつ、ひとつが貴重な財産。それらと向きあうことで、チームは少しずつ、少しずつ成長していく。

そんな中、選手たちはいつものように週末の試合に向けての準備を始める。ミーティングに続き、ウォーミングアップ、パストレーニング、戦術練習と練習メニューが進んで行く。穏やかな空気が流れているのは春の訪れのせいだけではなく、磐田相手に手応えるある試合をやったからなのだろう。けれど、併せて緊張感も漂う。彼らが目指すものは、上位陣に互角以上の戦いをすることではなく、自らを高めて上のステージで戦うこと。自分たちが目指す場所をしっかりと見つめる姿も、いつもと変わらない光景だ。

トレーニングで強調されていることもいつもと同じ。ワンタッチで素早くボールを動かすこと。ボールホルダーに対して周りが常に動いてパスコースを確保すること。ボールを止めないこと。「サッカーにマジックはない」。これはマリヤン・プシュニク監督をはじめ、多くの監督が口にする言葉だが、今シーズンの戦いぶりを見ていると、当たり前のことを当たり前にできるように準備を重ねること、毎日、毎日、変わらぬ態度を貫くことの大切さが分かる。

そして練習メニューの最後は紅白戦。レギュラー組でプレーするのは、磐田戦の先発メンバーを中心にしたメンバーで、途中から酒井宣福、牛之濵拓らもレギュラー組に加わる。シーズン前は中盤の選手層の薄さが不安視されていた福岡だが、アンカーとしての才能を披露したパク ゴン、与えられたチャンスで期待に応えた武田英二郎らの台頭がチームの課題を埋めて来た。酒井も、牛之濵も、次は自分の番だと思っているに違いない。そうした競争の高まりが、チームの成長を促していく。

そして誰もが、昨年との比較ではなく、自分たちの目指すべき場所との比較で今のチームを見つめている。練習後にチームが成長している手応えをどのように感じているのだろうと堤俊輔に声を掛けたが、「良くなっている」という言葉よりも、何度も「もっとやっていかなければいけない」という言葉を繰り返した。それも、高い意識を持って臨んでいるからに他ならない。ステップ バイ ステップ。福岡は着実に前進している。

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