Jリーグ・アビスパ福岡の情報をデイリーでお届けします

1
2
4
5
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
12

 

アビスパの現在 キャンプ前半を終えて


【中倉一志=取材・文・写真】
アビスパ福岡は4日、2016Jリーグ・スカパー!ニューイヤーカップで熊本と対戦。立ち上がりは、激しく前に出る熊本の前に劣勢に追い込まれたが、厳しい時間帯を我慢して乗り越えると、次第にウェリントンにボールが入るようになって形成を逆転。しかし、ゲームを支配しながらも最後の精度に欠いて得点はならず。スコアレスドローで試合を終えた。この結果、アビスパの成績は1分2敗。成績は思ったようなものではなかったが、課題と収穫を手に入れて、キャンプ後半に向かう。

様々なものが見えたニューイヤーカップ
J1で戦う今シーズンの課題を改めて突き付けられたのが初戦の鹿島戦だった。劣勢に立たされることが多くなることが予想される今シーズンは、まずは辛抱強く戦うことが大前提。その中で、いつ、どこでリスクを冒して攻撃を仕掛けるのか、少ないチャンスをいかに決めきるのか、それが、勝点46を手に入れるための条件になる。鹿島戦は現時点で、それをどこまで表現できるかを確認する絶好の機会だった。

結論を言えば、井原正巳監督をはじめ、選手が口々に話したように、ブロックを敷いて守る守備が機能する手応えは掴めた。しかし、個の技術が高いだけではなく、切り替えのスピードに勝り、的確にプレスをかけてくる相手に対して、前へ出る勇気を持てず。攻撃の形が見えないままに0-2で敗れた。2失点はミスからのものだが、それも、ミスをさせられたといった方が正しい。ただ守っているだけでは勝点は取れないという現実を突きつけられた試合だった。

「J1に上がったということで、気の緩みであったり、天狗になったようなところが、若干、あったのかなと思う」。井原監督が、そう振り返ったのが千葉戦だ。始動してから約3週間、中1日での試合ということを差し引いても、この試合からは、厳しいJ2を戦い抜いたアビスパの姿は見えなかった。ひとり、ひとりは頑張っていても、攻守にわたってチームとしての連携が感じられず、いとも簡単に中盤を突破され、次々にゴールを奪われた。結果はJ2の千葉相手に1-5で敗れるというものだった。

何よりも問題だったのは、運動量で相手を上回る、球際で粘り強く戦う、1対1の局面の勝負に負けない等々、アビスパのサッカーの原点ともいえるものが見えなかったことにある。「史上最強の3位」と呼ばれた昨年の成績は、個の能力で上回っていたからではなく、戦術的に相手を大きく上回っていたからでもない。サッカーの原点とも呼べる部分に徹底してこだわり、アグレッシブにプレーし続けたから手に入れた結果。「勘違いするな」。サッカーの神様からお灸をすえられたような試合だった。

そして第3戦の熊本戦。試合の目的はシンプル。過去2戦の反省から、勝負にこだわること、そして、アビスパの原点であるアグレッシブさを表現することにあった。そして、立ち上がりこそ、積極的に前へ出る熊本にペースを握られたものの、30分を過ぎたあたりから主導権を奪還。以降、アビスパのリズムで試合を進めた。最後の精度に欠き、結果はスコアレスドローに終わったが、球際や1対1の局面で勝負強さを発揮。守備では粘り強さを見せ、ストロングポイントであるセットプレーからもゴールチャンスを作った。自分たちのサッカーを再徹底するという意味では、及第点といえる試合だった。

キャンプ後半の目的は新旧戦力の融合
「順調といえば順調だが、もっと、もっと、やらなければいけないことがある」(キム ヒョヌン)。その言葉に象徴されるようなニューイヤーカップだった。イ ボムヨン、ダニルソンらの合流が遅れたことや、新加入選手にコンディション不良者が集中したことで、新戦力との融合という点では見るべきものがなく、その点については、若干の遅れは否めない。しかし、自分たちの立ち位置、そして、やらなければいけないことを実践を通して再確認できたという点では、意味のある3試合だった。

上手くいくことばかりがキャンプの成果ではない。目指すべき姿と、現在ある姿の距離感を測り、その距離を埋めるための作業を進め、開幕に備えるのがキャンプの目的。3試合を通して、自分たちの様々な姿を見ることが出来たことは、逆に、J1定着を果たすために必要なものが明確になったということでもある。それをどのようにして手に入れるのか。それがキャンプ後半戦の目的になる。

幸い、コンディション不良で出遅れていた選手の大半がフルメニューに参加できる状態に戻っている。残されたキャンプ期間の1週間、開幕まで3週間という期間は、決して長い期間ではないが、既存戦力と新戦力の融合は十分に可能な期間でもある。まずは、キャンプ後半の7日間で予定されている3試合のトレーニングマッチを通して、徹底して自分たちを追い込み、課題をどこまで突き詰めることが出来るかが最大のテーマになる。7日に予定されているトレーニングマッチでは、ここまで別メニュー調整だった選手も先発する見込み。個人として、チームとして、どのようなプレーを見せるのかに注目したい。


関連記事
Comments

Body

最新記事
  全記事リストはこちらから>>>
カテゴリ別アーカイブ
月別アーカイブ
スポーツ情報誌 INSIDE

「INSIDE」第22号(9/27号)絶賛発売中
ご購入方法はこちらでご覧下さい。
INSIDE FUKUOKA
運営会社・発行人
株式会社オフィスイレブン
〒813-0016
福岡県福岡市東区香椎浜2-5-3-510
TEL/092-692-5723 FAX/092-61-8720
E-mail inside@office-eleven.co.jp
代表取締役 中倉一志
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

QRコード
QR