search result: 武丸の目
- 2023/01/09
【無料記事】新体制発表会を終えて/より高みを狙うJ1での3年目の戦い。2023年型アビスパに求められる「+α」:【武丸の目】まさに異口同音だった。1月7日、新体制発表会に登壇した長谷部茂利監督が「これまでの継続、またそこからの+α」と言えば、柳田伸明強化部長は「自分たちの良さを大切しながら+α」と言う。今のアビスパにとってやるべきことが改めて明確に示された。昨シーズンの最終戦、試合終了のホイッスルが鳴った瞬間、アビスパに関わる全ての人が安堵感に包まれたのは間違いない。シーズン途中、新型コロナウイルスの影響を受け、ベンチ入...
- 2022/09/19
【無料記事】蘇ったアビスパらしさ!リーグ戦9試合ぶりの勝利に導いた「二人のチームの心臓」:【武丸の目】アビスパは生き返った。0-1のビハインドで迎えた36分、山岸祐也がファールを受けて得た直接FK。ゴールからは約22メートルの位置。清水はGK権田修一の指示を基に壁を作る。身長の高い選手をキッカーから向かって左に配置し、ジョルディクルークスの強烈な左足を警戒していた。ただ、それを欺くかのように蹴ったのは隣にいた中村駿。背番号40の右足から放たれたボールは綺麗な放物線を描いてゴールに吸い込まれた。リーグ戦8...
- 2022/08/07
【無料記事】【武丸の目】神戸vs福岡:チーム一丸となって手にした勝利。逆境で見せた長谷部アビスパの本当の「底力」文字通り、緊急事態だった。チーム内で新型コロナウイルスの陽性者が急増し、クラブ史上初のルヴァンカップベスト4を目指す一戦に登録されたメンバーは通常より3人少ない15人。ベンチ入りはGK2人を含む、わずか4人。驚きとともに、この状態でタレント揃いの神戸に対してどれだけ力を出せるのか不安がよぎった。ただ、試合が始まるとその邪念はすぐに払拭される。この日のシステムは3-4-2-1。コンパクトな守備ブロック...
- 2022/07/04
【無料記事】【武丸の目】悔しい敗戦も次への糧。新たなチャレンジに必要不可欠な戦う姿勢とチームとしての絵の共有2022プレナスなでしこリーグ2部 第14節2022年7月3日 15:00キックオフ会場:駅前不動産スタジアム/436人結果:福岡J・アンクラス 0-1 静岡SSUボニータ得点:[静岡]土屋佑津季(23分)この試合のキックオフは15時。梅雨が明けた駅前不動産スタジアムには心地よい風は吹いていたが、蒸し暑さは健在。それを見越した河島監督は90分間、ハイプレスを仕掛け続けるのは難しいと判断し、「リトリートまでは行かず、多少引き...
- 2022/06/15
【無料記事】【武丸の目】なでしこリーグ観戦記:今シーズン2度目の連勝に導いた堅守。統一され始めた「リスク」の考え方2022プレナスなでしこリーグ2部第12節2022年6月12日(日)12:00キックオフ会場:小郡市陸上競技場/138人結果:福岡J・アンクラス 1-0 ノルディーア北海道得点:[福岡AN]柳田詩織(73分)上手くいっていない。前半は明らかだった。福岡J・アンクラスの4-2-3-1に対し、相手のノルディーア北海道は3-1-5-1のシステムを採用。そのミスマッチを活かしたのはノルディーア北海道だった。サイドで優位性を作り...
- 2022/06/07
【無料記事】【武丸の目】6年ぶりのYBCルヴァンカップベスト8へ。鮮やかな決勝点を生んだ「ダイレクトプレーの結晶」そうか。これだ。2つのプレーを見て、浦和戦後に攻撃の考え方について長谷部監督に尋ねた際に返ってきた言葉を思い出した。「単発にならないように自分たちの攻撃に厚みを持たせるということが大事です。ゴールに対するダイレクトプレーは常に狙っているので、それは継続しながらということになりますが、これは矛盾しているようで難しいんですけれども、ポゼッションし始めると点数が取れなくなります。気持ちは良くなると思うん...
- 2022/05/23
【無料記事】【武丸の目】アタッキングフットボールを上回った「盾」。21年ぶり横浜FM撃破を呼び込んだ「二段構え」の守備1点リードの後半アディショナルタイム、この日最大のピンチ。横浜FMのコーナーキック。混戦の中から1度はポストに助けられたが、そのこぼれ球は宮市亮の前に転がった。まずい。その瞬間、奈良竜樹は決死に身体を投げ出し、ブロックに飛び込んだ。シュートを跳ね返す。また相手の前にボールはこぼれる。もう1度みんなで飛び込む。「絶対に枠に飛ばさせない、ゴールは割らせない」。そんなアビスパの気迫に押され、エドゥアルド...
- 2022/04/25
【無料記事】【武丸の目】新たな息吹到来!逆転勝利を引き寄せた北島祐二の抜群の存在感25→6。68分、第4の審判員が交代を示す表示を掲げた瞬間、ベスト電器スタジアムは一際大きな拍手に包まれた。「よくやった」。「素晴らしいプレーだった」。そんなアビスパサポーターの想いが表現される中、背番号25の北島祐二はその想いをゆっくりと、そして、じっくりと噛み締めながらベンチに下がった。逆転勝利を収めたこの試合でヒーローは豪快なヘディングシュートで逆転ゴールを決めたフアンマ。あるいは後半開始から登場...
- 2022/03/13
【無料記事】【武丸の目】柏に0-1。歯痒さの残るリーグ戦4試合勝ちなし~試練を乗り越えるために考える2つの課題とは何か試合が終わった瞬間、柏の夜空を見上げて唇を嚙み締めながらこんなことを想った。「こうもゴールを奪うのは難しいのか。勝つのは難しいのか」と。チームの目指す方向性を選手たちが必死に体現しようとする姿勢、試合内容とリーグ戦4試合未勝利という結果。サッカーの世界ではよくあることだが、それがリンクしないのが何とも歯痒い。だが、現状を嘆いていてもしょうがない。勝てないのには何かしら理由がある。柏戦で課題となりそ...
- 2022/02/20
【無料記事】【武丸の目】より高みを目指すために挑む「攻撃の進化」。J1定着への船出で見えた収穫と課題当然悔しい。残り数分で勝点3が1に変化した。昨シーズンからJ1の舞台でコツコツと積み上げてきた持ち味のプレー強度を遺憾なく示し、万全の逃げ切り体制で勝利を手中に収めかけたからなおさらだ。ただ、試合終了のホイッスルを聞いた瞬間、別の感情が湧いたのも事実だ。「アビスパはまた成長している。成長しようとしている」と。それは攻撃面で実感したことだ。今シーズン、アビスパが上積みを目指すのはボール保持の「率」で...
- 2022/01/10
【無料記事】【武丸の目】見えてきた2022年型アビスパの骨格。J1定着へ向けて求められる攻撃の「アップグレード」1月8日、2022年シーズンのアビスパ福岡が始動した。「J1定着」を目指す今シーズン、集ったのはこの日時点で29名の選手。うち5名が新加入選手となった。ここまでのチーム編成から今シーズンの戦い方を推測してみたい。新体制発表会で柳田伸明強化部長は今シーズンのチーム編成のテーマを「アップグレード」と口にした。確かにその通りだ。アグレッシブなサッカーを体現する今のアビスパで、昨シーズン、主力として活躍した選手...
- 2021/12/14
【無料記事】【武丸の目】コツコツと積み上げてより太くなったチームの幹。フェーズを上げた2つのターニングポイントとにかく見ていて楽しい。ワクワクする。勝った試合も、引き分けた試合も、あるいは負けた試合も、アビスパの戦いぶりを見ながらその感情が消えることはなかった。そんなチームができたのもこの1年間、いや長谷部監督が就任して2年、みんなが一体となって毎日コツコツと力を蓄え、それをピッチで余すことなく選手たちが“成長”を実感させるプレーを毎試合見せ続けてくれたからであろう。今シーズン、J1で順位は8位。積み上げた...
- 2021/11/14
【無料記事】【武丸の目】システムが変わろうとも不変のチームとしての姿勢。3バックで積み上げた必然の「勝点5」サッカーにおいてシステムは重要な役割を果たす。いわゆるスタートポジションとしてそのポジションからボール保持時にはどう動き、非保持の時にはどう動くか二次的配置の“指標”となるものだからだ。ただ、それがすべてではないとアビスパは3バックを採用したこの3連戦で教えてくれた。33節の札幌戦でこれまでの4-4-2から3-4-2-1へと変更。その日のメンバー表を見た瞬間、驚きと納得感があった。驚きは長谷部監督が就...
- 2021/10/18
【無料記事】【武丸の目】J1残留をJ1定着のスタートにするために、より求められるしたたかに戦うための「強度」と「質」2021明治安田生命J1リーグ 第32節2021年10月16日(土)16:03キックオフ会場:ノエビアスタジアム神戸/11,301人結果:ヴィッセル神戸 1-0 アビスパ福岡得点:[神戸]ドウグラス(86分)サッカーにはいろいろな見方がある。特にゴールシーンはどのカテゴリーでも、どんな試合でも話題になり、様々な意見が飛び交う。どうしてゴールを奪えたのか、どうしてゴールを失ったのか。一つとは限らない“正解”を語り合うのがサッカー...
- 2021/10/05
【無料記事】【武丸の目】パワー不足を感じた攻守におけるハードワーク。さらに強くなるために乗り越えなければいけない壁2021明治安田生命J1リーグ 第31節2021年10月2日(土)13:34キックオフ会場:ベスト電器スタジアム/6,216人結果:アビスパ福岡 1-2 清水エスパルス得点:[清水]チアゴ サンタナ(27分)、カルリーニョス ジュニオ(48分)、[福岡]ジョン マリ(81分)「いつものアビスパはどこに行ったのだろうか」。試合開始直後から抱き続けたその感情は試合終盤まで拭えなかった。自分のため、チームのために走り続け、アグレッシブに...
- 2021/09/28
【無料記事】【武丸の目】J1リーグで初の宿敵鳥栖撃破!プレスのハマりを促進させた「アグレッシブさ」こそ最大の勝因2021明治安田生命J1リーグ 第30節2021年9月25日(土)19:04キックオフ会場:ベスト電器スタジアム/4,996人結果:アビスパ福岡 3-0 サガン鳥栖得点:[福岡]フアンマ(41分)、山岸祐也(68分)、渡大生(90+4分)サッカーは上手いチームが勝つのではない。強いチームが勝つ。どこかで耳にしたような言葉が、この試合をスタジアムで目にしながらハッと頭に浮かんだ。アビスパが絶対に負けたくない相手。ましてやここはホー...
- 2021/09/22
【無料記事】【武丸の目】4連勝ならず悔しいドロー。ラストワンプレーの失点を引き起こした試合全体の二つの“違和感”2021明治安田生命J1リーグ 第29節2021年9月18日(日)18:03キックオフ会場:レモンガススタジアム平塚/4,220人結果:湘南ベルマーレ 1-1 アビスパ福岡得点:[福岡]フアンマ(30分)、[湘南]大橋祐紀(90'+7)【ネーム】トータルスコアは1-1。30分にフアンマのPKによるゴールで先制したものの、後半アディショナルタイム、まさにラストプレーで追いつかれる展開。勝点「3」が「1」になってしまった。どうしてもそ...
- 2021/09/15
【無料記事】【武丸の目】堂々のプレミアリーグデビュー。遠く福岡の地から感じた冨安健洋の“変わらぬ姿”冨安健洋。22歳。2018年1月、19歳でアビスパ福岡から世界に羽ばたいて約3年半。ベルギーリーグのシント=トロイデンVV、イタリア・セリエAのボローニャを経て、彼の夢見たイングランド・プレミアリーグの舞台に立った。現地時間9月11日15時、場所はロンドン、エミレーツスタジアム。ノリッジとの対戦となったプレミアリーグ第4節に名門アーセナルのユニフォームを身に纏い、キャプテンのオーバメヤンを先頭に入場する先発メ...
- 2021/09/14
【無料記事】【武丸の目】進化し続けるアビスパ。鹿島の攻撃を制圧した「連動した守備」こそ歴史に残る勝利の要因2021明治安田生命J1リーグ 第28節2021年9月11日(土)18:04キックオフ会場:県立カシマサッカースタジアム/無観客試合結果:鹿島アントラーズ 0-3 アビスパ福岡得点:[福岡]フアンマ(26分、41分)、山岸祐也(64分)鹿島との通算の対戦成績は2勝4分20敗。さらに1996年以来カシマスタジアムでアビスパが勝ったことは一度もなかった。ただ、「そんなことは関係ない」。そう言わんばかりにチーム全員のアグレッシブさを見...
- 2021/08/31
【無料記事】【武丸の目】昇格組同士の勝負を分けた「プレー強度の差」。自分たちの成長を示したアビスパが徳島に圧勝2021明治安田生命J1リーグ 第27節2021年8月29日(日)19:03キックオフ会場:ベスト電器スタジアム/3,951人結果:アビスパ福岡 3-0 徳島ヴォルティス得点:[福岡]金森健志(53分)、ジョン マリ(87分、90+6分)対するは昨シーズン勝点84と同じ、わずかに得失点の差でJ2優勝を譲った徳島。そんな昇格組同士の相手にも昨シーズン直接対決では2戦2勝、今シーズンもアウェイでは逆転勝ちしており、相性の良さが際立つ。こ...